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日付:
23-11-09
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海外旅行時のネット利用はeSIMの時代!基本と活用方法をご紹介

 

新型コロナの影響も落ち着きを見せ、海外へ自由に旅行に行ける世の中を取り戻しつつある今日この頃、久々の海外旅行で必ず忘れてはならないものといえば、現地でのインターネット利用の準備です。調べものや道案内など、いつも以上にインターネットを使う機会の多い海外旅行でおすすめしたいのが、eSIMです。ここでは比較的新しい技術であるeSIMについて、基本の解説やWiFiなどとの比較、実際の利用方法などをご紹介します。

 

1. eSIMとは
2. 日本や世界でのeSIMの広がり
3. 対応機種、各キャリアの対応
4. 海外旅行でインターネットを使う方法
5. 海外旅行でeSIMを使う手順
6. まとめ



1. eSIMとは


eSIMは、"Embedded Subscriber IdentityModule"の略称であり、「埋め込み型SIM」という意味を持ちます。従来の物理SIMカードとは異なり、スマートフォンなどの端末内にあらかじめ埋め込まれた内蔵型SIMで、差し替えが不要です。eSIM、物理SIMどちらも、契約者の電話番号、識別番号などを記録し、各通信キャリアのネットワークへのアクセスを可能にするためのもので、それらの持つ機能に違いはありません。スマートフォンなどに搭載されたeSIMは、出荷時には情報が書き込まれておらず、eSIMの契約をして端末に設定することで通信に必要な情報が書き込まれる仕組みになっています。

 

・デュアルSIMの運用が可能

eSIMを使うと、SIMフリーの端末であれば元の通信キャリア(=物理SIM)に加え、別の通信キャリアとの契約をして、二つ以上のネットワーク回線を使用することが可能になります。これにより異なる通信キャリアやデータプランを時間帯や場所によって使い分けたり、通話用とデータ通信用、またはプライベートと仕事用の回線を別々に契約したりといった使い方ができるようになります。また、後ほど解説する海外旅行時の回線の切り替えも簡単に行えます。

 

・契約はすべてオンラインで完結

物理SIMカードを利用する場合、機種変更や回線の乗り換えをするにはキャリアショップなどで対応してもらうことが一般的でした。しかし、eSIMはオンラインで手続きを完了でき、SIMカードが郵送されるのを待ったり、物理的に差し替えたりする必要がありません。そのため、キャリアの乗り換えや通信の切り替えを簡単に、スピーディーに行うことができます。SIMカードの破損や紛失、端末故障のリスクもなくなります。

 

・より安全、安心なSIMカード利用

物理的にカードを扱わないということは、端末の紛失時や盗難にあった際でもSIMカードを取り出すことができないためより安全であるといえます。SIMカードをコピー(クローニング)して不正利用されるなどといったリスクもありません。さらには、物理SIMカードの製造やプラスチックカードの廃棄による環境負荷を低減できるといった側面も持ちます。

 

 

2. 日本や世界でのeSIMの広がり


・一般向け利用の拡大

eSIMは元々、IoTなどを含めたデータ通信機能を必要とする機器のために開発された技術でしたが、一般消費者向けのスマートフォンなどにも採用されるようになり、広く利用される技術となってきました。SUMSUNG2016年にeSIMを搭載した初のスマートウォッチを発売し、続く2017年にAppleAppleWatcheSIM搭載モデルの販売を開始しました。同時期にiPhoneMicrosoft SurfaceなどのスマートフォンやノートパソコンでもeSIMをサポートした端末が販売されるようになりました。従来のSIMカード(Standard SIM)から、micro SIMnano SIM、と小型化が進んできたSIMカードの次世代規格と言えるeSIMは、総務省がeSIMの普及を推進していることもあり、今後も各分野でさらに活用されていくことが期待できます。

 

・各分野で活用されるeSIM

eSIMを搭載したIoT機器を遠隔操作することで、大量の情報を一括管理したり、離れた場所での作業をしたりすることが可能になるため、医療や農業、貿易などのあらゆる産業においてeSIMは活用されています。医療の分野においては、病気で直接病院に行けない人などを対象に、eSIMを搭載した医療機器を利用して離れた場所から診察や検診といった健康管理を行う遠隔地医療に役立てられています。また、貿易の分野においても、貨物や車両などに搭載したeSIMを用いた監視、追跡や、情報の集約管理、関税手続きの迅速化などが図られています。携帯電話や自動車などの所有者変更や、様々なシェアリングサービスなどにもeSIM技術が実用化されています。このように、eSIMを利用してリアルタイムで、かつ離れた場所からの大量の情報の監視や管理が可能にすることで、さまざまな分野におけるコスト削減と人手を補うことを図るとともに、効率化や安全性や正確性の向上が期待できます。

 

 

3. 対応機種、各キャリアの対応


現在eSIMに対応している多くの機種のスマートフォンが発売されています。例えば以下のような機種が対応しています。

 

iPhone

iPhone XS/XRシリーズ、およびiPhone 11シリーズ以降のモデル

 

Android

Pixel 4以降のモデル

Galaxy S23

Galaxy A23 5G

Xperia 1 V

Xperia 10 V

Xiaomi 12T Pro

OPPO Reno9 A

他多数

 

国内の大手キャリアもここ数年でeSIMへの対応を拡大させました。現在、NTTドコモ、ソフトバンク、au、楽天モバイル、また、IIJmioなどのMVNOも含めて多くのキャリアがeSIMでの回線契約に対応しています。手続きがオンラインで完結できるため利便性の高い一方、機種変更や再発行などの際には手間がかかったり手続きが分かりにくかったりする場合もあるため注意が必要です。対応しているデバイスの数はまだまだ少なく、より一般的な技術となるまでにはもう少し時間を要するものと考えられますが、今後5Gの普及とあわせて、日常のあらゆる場面、様々なデバイス同士で、高速で安定した通信を行うための基盤として活用されることが期待できます。

 


4. 海外旅行でインターネットを使う方法


海外旅行をしている際には、初めての土地、慣れない言葉に囲まれ何かとわからないことやあれこれ調べることがたくさんあるものです。

ルートをマップで調べたり、鉄道やバスの時刻表を見たり、人気のレストランを探したり、観光スポットの情報を集めたり、現地の写真や動画などの記録をソーシャルメディアにアップしたり、と、あげればきりがありませんが、いつも以上にデータ通信の量が増えることもあることでしょう。海外で過ごす際にインターネットを使う方法には、下に挙げるように様々なものがありますが、やはりおすすめしたいのがこれまでご紹介してきたeSIMを使うことです。

 

・海外パケット定額サービスを使う

契約しているキャリアの海外パケット通信サービスを使うことで最も簡単に、日本にいるときとほとんど同じ感覚のまま海外でインターネットを使うことができます。申し込みや設定が必要な場合もありますが、通信の品質も4G回線などを利用することができ、不便さを感じることもさほどありません。ただし、中には定額サービスに対応していないエリアもあり、使った分だけ通信料金が発生してしまうこともあるため、事前にエリアを確認しておくことが必要です。また、定額サービスであっても、一日当たり10002000円前後の料金がかかる場合が多く、ほかの方法と比較すると少々高額であるといえるでしょう。

 

・レンタルWiFiルーターを使う

国内の取り扱い業者からWiFiルーターをレンタルするという方法もあります。前もって手続きとルーターの受け取りをし、旅行中にもルーターを持ち歩く必要がありますが、データ容量が無制限のものもあり、そちらを契約すれば場所や時間を気にすることなく使いたいだけネットを使うことができます。また、WiFiルーターは一台あれば、それを共有し複数の端末をネットに接続することができるため、何人かで旅行をするならば通信量を安く抑えることも可能です。

 

・現地のプリペイドSIMカードを使う

現地で買い切り式のSIMカードを購入しネットを使うという方法もあります。こちらは、特にアジアなどの物価が安い地域であれば通信費が安く済みますし、ルーターなどの荷物を持ち歩く必要もありません。ただし、SIMカードが購入できる場所を事前に調べたり、現地の言葉でやり取りをして自分に必要な製品を入手したりする必要があるため、ほかの方法と比較すると難易度は少し高いといえるでしょう。また、現地の空港に到着してから現地の回線を使えるようになるまでの間ネットを使う場合は、別の手段を用いる必要があります。

 

・現地の施設内や街中にあるフリーWiFiを使う

近年は空港やホテルはもちろん、観光地や商業施設を中心に無料で使えるWiFiの設置が進んでいる国も多くありますので、それを活用するのも一つの手となります。この方法が料金がかからないという点において最も優れていますが、利便性や安全性を考えると懸念点が残りますので、キャリアの海外パケットや、プリペイドSIMカードの利用と併せて使うとそれぞれの手段の強みをより効果的に活かすことができるでしょう。

 

・eSIMを使えば海外旅行で便利

海外旅行へ出発する前に国内でeSIMを購入し、目的地に到着してから回線を切り替えることで現地のネットワークを利用することができます。eSIMはネットさえつながっていれば、どこからでもオンラインで購入してインストールすることができます。事前に購入して設定をしておけば、あとは現地に到着してから回線を切り替えるだけでネットの利用を開始できます。キャリアの海外利用よりも低価格で、場合によっては現地でプリペイドSIMを購入するのと同じくらいの価格で、高品質かつ安全なネット利用をすることができ、WiFiルーターのように荷物や充電を気にすることも、利用後の手続きをする必要もありません。また普段使用しているSIMカードを差し替える面倒もありませんし、残りのデータ量に応じて柔軟に追加購入をすることも可能です。切り替えがとても簡単なeSIMは、海外旅行をする時にこそ、その真価を発揮するといっても過言ではありません。

 


5. 海外旅行でeSIMを使う手順


eSIMの数少ないデメリットの一つともいえるのが、初期設定でつまずいてしまう可能性があることです。ですが、順を追って一つ一つ進めていけば難しいことはありません。

 

・出発前日まで

旅行の日程が決まったらまずはオンラインのショップからeSIMを購入しましょう。たくさんの製品、プランがありますので渡航先と日数、データ量によって自分に最適なものを選びます。プロバイダから発行されるQRコードを読み取ってeSIMプロファイルをインストールします。読み取れない場合は一緒に発行されるアクティベーションコードを入力しましょう。APN設定などをする必要があることもあるので、よく手順を確認するようにします。プロファイルをダウンロードしeSIMに書き込むためにはWiFiなどを通じネットにつなげる必要がありますので、出発前に自宅などであらかじめ設定しておきましょう。

 

・現地到着後

無事eSIMの回線が端末に追加されたら、あとは現地に到着してから回線を切り替えるだけです。このとき、普段使っている回線はオフにしなくても構いませんが、「ローミング」は必ずオフにしておきましょう。自動的に回線が切り替わったりして予期せぬ料金が発生することを防ぐためです。現地の電波をつかめたら、あとはいつも通りネットを利用しながら旅行を楽しむだけです。使用量はお使いの端末内で確認することができますので、データの使用量には注意しながら、足りないかも、と思ったら現地で同じようにまたeSIMを購入することもできます。

 

・帰国後

旅行を終え帰国した時には、普段の回線に同じ要領で切り替えるだけです。解約や削除の手続きは必要ありません。使い切りタイプのeSIMは利用が終了した後は再び利用したりすることはできませんので、次回はまた新しいeSIMをインストールしましょう。

 


6. まとめ


eSIMとは、「埋め込み型SIM」のことで、端末に埋め込まれた小型のSIMです。近年スマートフォンの通信や様々な産業の現場で活用が広がってきています。SIMカードを差し替えるが必要なく、お持ちのeSIM対応端末さえあれば旅行先の海外で手軽に、かつ素早く現地のインターネットを利用することができます。これから海外旅行をする際には、使いやすくメリットの多いeSIMの利用がとてもおすすめです。きもちeSIMでは、日数、データ量ともに豊富なプランを世界100以上の地域でご用意しております。この機会にぜひ、インターネット利用の次世代の形であるeSIMを検討してみてください。

 

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